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2006年02月26日

サッカー監督という仕事 湯浅健二著

そもそも、サッカーはタイムをかけ、
試合を途中で止めて、指示ができない。
常にピッチの上では、1つのボールを追いかけて、
選手が走り回っているの為、不確定要素が極めて多く、
選手に自由にプレーさせざるを得ないボールゲームなのである。

それでは、優れた監督とそうでない監督の違いは?
となると、杓子定規的な表現しか無くなってしまう。

流石にそれだけでは、本を一冊を書くのは、
無理とあって、"サッカー監督という仕事"には、
攻撃のエッセンス、守備のエッセンスを含め、
サッカーの試合の醍醐味が、存分に書かれています。
そして、名言連発
・クリエイティブな無駄走り。
・リスクチャレンジの無いところに進歩は無い。
・スペースは生き物だ。出来ては消え。消えては生まれる。
等々。
その中でも、確かに!と心を打たれた1文がこれ。
ボールを持たない場合の唯一の戦術はフリーランニング

ドイツサッカー協会認定のS級ライセンスを持つ、
氏の著書だけに、トルシエは良かったが、ジーコは不満
という記載が随所に見られるのが、反って面白い。

サッカーのプレー経験者は多くとも、
監督経験者となると、ほとんどいない。
それなのに僕達ときたら、不出来の第一戦犯を監督にし、
あれや、これや、批判の矢面にたたせる事が大好き。
まず監督を批判するのではなく、
試合全体のクオリティに目を向けるべきと、
気付かされるようになる一冊です。

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posted by ぐらぱち at 02:45 | 書籍

2006年02月22日

「Jリーグ」のマネージメント 広瀬一郎著

実際のところJリーグってどうなの?
という疑問を抱く人は少なく無い。

欧州や中東の富豪は独断で、
数十億という大枚をはたき、
チームを派手に強化したりしている。
それと比べると日本の場合、
一部を除いて、企業名こそ無いものの、
大企業○○株式会社のサッカー事業部の、
一事業としての取り組みであるような感が否めない。

前者が必ずしも良いとは言い切れないし、
後者がどうしようもなく不甲斐ないとも言い切れない。
なぜなら、諸外国では強豪であるけれども、
数百億円の大赤字を計上し、
経営が傾いているクラブも珍しくないからである。
日本の場合、リーグ発足当初、
消滅してしまったクラブは例外として、
例え赤字であろうが、それほどでも無いし、
救済のシステムも用意されている。
そもそも潰れてしまったのでは本末転倒となる。
身の丈にあった経営が出来てこそ、
本来のチームの実力が培え、
その実力を維持を出来るものであるといえる。

この"「Jリーグ」のマネージメント"は、
Jリーグの発足前から、発足後を、
マーケティングの視点から綴ったもので、
いかにJリーグというマーケットが綿密に制度設計され、
良好なものなのかを知ることができる。

ボスマン判決で世界は変わってしまったけれど、
現在の世界のサッカーマーケットが良好で無いことは、
サッカーバブル崩壊後と言われる今、一目瞭然である。
実際のところ、Jリーグ自体は満更捨てたものではないのである。

この著書の中で具体的に描かれている、
各企業のクラブ発足に向けての動きについては、
大変興味深いものがあり、
期待しすぎると肩透かしを食うものの、
知識として、読んでおいて損の無い一冊かと思います。

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posted by ぐらぱち at 01:20 | 書籍

2006年02月21日

サッカーの世紀 後藤健生著

高名なサッカージャーナリスト後藤健生の処女作。

サッカーがイングランドで発祥して以来、
何故ここまで普及し、全世界の心をつかむまでに到ったのか。
何故、アメリカ的スポーツのように分かりやすく、
エンターテイメント性に富んだものでないのか。
何故、交代枠が限られており、退場者がでても、
補充無しで試合を行わないといけないのか。
南米と欧州のサッカーはどこが違うのか、
日本と韓国のサッカー事情の違いは?など、
分かっているようで、分かっていない事実が、
易しく解説されている一冊


近代サッカーの起源は、イギリスでの産業革命の中で、
支配者階級が労働者階級を統率する為に作られたもので、
根底には常に不平等は付きまとうものとの思想が根深くあり、
常に平等であれと繕うアメリカ的思想とは相対するものがある。

サッカーは、宗教、人種、政治、時には犯罪に、
度々利用されてきた歴史があり、
不可解な判定に不平、不満を持つことも少なくない。
しかし、それがサッカーであって、
常に不平、不満の上に成り立っているスポーツといえる。

日本人はもっと、したたかにならないといけないと、
思い知らされる一冊であり、
W杯を更に感慨深く見ることの出来る一冊でもあります。

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posted by ぐらぱち at 02:22 | 書籍